先週末は東京でアトピー性皮膚炎の講演会でした。全国から400人規模の沢山の先生方がいらしていました。

オープニングセッション 東京逓信病院 江藤隆史先生のアトピー性皮膚炎のDisease Burdenのお話は心に響くものがありました。
アトピー性皮膚炎の中症〜重症の方は、痒みのため、また見た目により、様々なburden(重荷)を抱え、社会生活が制限されます。

適切な治療を受ける機会がなく、よくならない患者さんもいらっしゃれば、適切な指導を受け、真面目に外用なさっても治療への反応が悪い方がいらっしゃるのも現状です。
当院に通院なさってくださっている患者さんの中にも、定期的に通院していただき、真面目に治療をしていただいているにもかかわらず、残念ながら中々よくならない方もいらっしゃいます。

東京大学教授 佐藤伸一先生のご講演にもありましたが、アトピー性皮膚炎の病態解明も進み、私が医師になった20年前とは治療法も随分変わってきました。まだまだ新しい治療法の開発も多数進んでいるようで今後にも期待されます。

一開業医としては、コツコツと外用指導を繰り返し繰り返し行いながら、先日のブログにも書いたデュピルマブ(商品名デュピクセント)など新しい治療法も可能な限り取り入れていくことが求められていると思っています。

アトピー性皮膚炎の患者さんが

夢をあきらめず、
色々なことにチャレンジできる

そんなお手伝いができるよう
努めていきたいと改めて思いました。

  

 院長 加藤しおり