アトピー性皮膚炎の講演を行いました
4月17日にアトピー性皮膚炎の講演を行いました。
今回はzoom配信です。配信中はどなたが聞いていらっしゃるか分からないので現地開催とは違った緊張感がありましたが、無事終わって安心しております。
当院は今年で10年目となります。この10年間でのアトピー性皮膚炎に対する取り組みから最新の治療についてお話させていただきました。
当院には皮膚科学会認定の皮膚疾患ケア看護師という資格をもった看護師が2名在籍しております。
皮膚疾患ケア看護師とは、
・皮膚科専門医等と連携・協働して医療技術の進歩を図る
・皮膚科専門医や患者さんとの協力により医療水準の向上を図り、系統的治療により、国民の健康と福祉に貢献すること
を目的とされ設立された制度です。とても希少な資格で、九州にはまだ10名未満です。彼女らを中心とした看護師とのチームワークにより医療の質を高め、よりよい効果を実感していただけるよう治療に取り込んでおります。
最近では、アトピー性皮膚炎の治療はめまぐるしく進化し、様々な外用薬や内服・注射などの全身療法もでてきました。患者さんに、最新の治療をご提示させていただくということは、日々の勉強はもちろんのこと、注射については注射指導に関わるスタッフ教育が必須ですし、内服の処方について、他科の先生との連携や副作用管理など処方する際もかなり集中力も労力もいりますが、お困りの患者さんが、せっかく皮膚科を受診されたのに新しい治療選択肢を知らずに終わってしまうことのないよう、そんな願いを込めながら講演させていただきました。先生方、そして、お困りの患者さんのお役に立てたのであればよいのですが。。お写真を提供して下さった患者様方には深く感謝申し上げます。
講演の後半は
福岡病院 アレルギー科副センター長 杉山晃子先生の進行のもと下記の先生方とパネルディスカッションを行いました。
いでこどもアレルギークリニック 井出康二先生
当院門前薬局 さんはーと薬局 薬剤師 小児アレルギーエデュケーター 中島亜希先生
福岡病院 看護師小児アレルギーエデュケーター 池田奈央先生
全身療法の留意点、スキンケア継続のための指導について、またチーム医療について、医師(小児科・皮膚科)、薬剤師、看護師の立場から意見交換を行いました。異なる視点から、様々な気付き、考え、工夫を伺うことができ、とても有意義なディスカッションができたと思います。
引き続き、アトピー性皮膚炎の治療、チーム医療として取り組んで参りたいと思います。お困りの方は、是非、諦めずにご相談いただきたいと思います。