少し前ですが、
大塚製薬様でアトピー性皮膚炎について、社内講義をさせていただきました。
アトピー性皮膚炎のアトピー性皮膚炎の治療のアップデートから、当院での取り組みについて、忖度なくお話させていただきました。
まず何より大切なのは、一度寛解(痒みがなくツルツルの状態)にもっていくこと。多くの患者さんは正しく外用すれば寛解にもっていけます。そしてそこからはよい状態を維持するための薬剤(大塚製薬さんのモイゼルト軟膏や鳥居薬品さんのコレクチムなど)に変えて、なるべく皮膚症状やかゆみが揺らがないようならケアを続けていきます。
昨今、高額な全身療法が色々とでてきて、当院も多く処方していますし、とても効果も高いです。しかしながら、皮膚疾患の基本となる塗り薬について、しっかりと患者さんに学んでいただき、スキンケアを身に付けていただくのはとても大切なことだと考えています。
高額な全身療法はしっかりと適応となる患者さんを極めるべきだと思いますし、全身療法を行う際もしっかり継続する方としない方では、治療効果が大きく変わってきます。
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とここまで書いて、
10年後のアトピー性皮膚炎治療はどうなっているのでしよう。全身療法が主体になっているのでしょうか。あるいは、またさらに画期的な治療法、もしくは完治にいたる薬剤が開発されているのでしょうか。
などとぼんやり考えつつ、、
臨床医として、今、痒みでお困りの患者さんにお伝えできることをしっかりとお伝えしてまいりたいと思います。
大塚製薬さん、患者さんのhappyの為に、様々な取り組みをなさっておられます。
アトピー性皮膚炎で引きこもりがちとなり、社会生活がおくれなくなっている方への取り組みなど今後は行っていかれるとのこと。
院も微力ながら、アトピー性皮膚炎治療、引き継ぎ取り組んでまいりたいと思います。
大塚製薬さま、貴重な機会をありがとうございました。