クリニックブログ

2024.09.24更新

か

少し前ですが、

大塚製薬様でアトピー性皮膚炎について、社内講義をさせていただきました。
アトピー性皮膚炎のアトピー性皮膚炎の治療のアップデートから、当院での取り組みについて、忖度なくお話させていただきました。


まず何より大切なのは、一度寛解(痒みがなくツルツルの状態)にもっていくこと。多くの患者さんは正しく外用すれば寛解にもっていけます。そしてそこからはよい状態を維持するための薬剤(大塚製薬さんのモイゼルト軟膏や鳥居薬品さんのコレクチムなど)に変えて、なるべく皮膚症状やかゆみが揺らがないようならケアを続けていきます。


昨今、高額な全身療法が色々とでてきて、当院も多く処方していますし、とても効果も高いです。しかしながら、皮膚疾患の基本となる塗り薬について、しっかりと患者さんに学んでいただき、スキンケアを身に付けていただくのはとても大切なことだと考えています。
高額な全身療法はしっかりと適応となる患者さんを極めるべきだと思いますし、全身療法を行う際もしっかり継続する方としない方では、治療効果が大きく変わってきます。
・・・
とここまで書いて、
10年後のアトピー性皮膚炎治療はどうなっているのでしよう。全身療法が主体になっているのでしょうか。あるいは、またさらに画期的な治療法、もしくは完治にいたる薬剤が開発されているのでしょうか。

などとぼんやり考えつつ、、

臨床医として、今、痒みでお困りの患者さんにお伝えできることをしっかりとお伝えしてまいりたいと思います。


大塚製薬さん、患者さんのhappyの為に、様々な取り組みをなさっておられます。
アトピー性皮膚炎で引きこもりがちとなり、社会生活がおくれなくなっている方への取り組みなど今後は行っていかれるとのこと。
院も微力ながら、アトピー性皮膚炎治療、引き継ぎ取り組んでまいりたいと思います。


大塚製薬さま、貴重な機会をありがとうございました。 か

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2024.06.22更新

5月にアトピー性皮膚炎の講演をさせていただきました。

ホームページにもご紹介しております当院が力をいれて取り組んでまいりました基本となる外用治療から重症の方の全身療法まで当院の取り組みについてお話させていただきました。日本の皮膚科クリニック事情では、医師がお一人にかけられる時間は限られていますので、看護師との連携が重要となってきます。

今回の講演では、治療効果を高める外用指導から、自己注射指導における看護師の役割や、チーム医療についてもお話させていただきました。福岡県内からアトピー性皮膚炎診療に熱心に取り組んでいらっしゃるクリニックの先生やスタッフの方々も集まってくださり、各テーブルで熱いディスカッションが行われました。当院からも4人の看護師が参加し、積極的にディスカッションに参加していたようで、とても頼もしく思いました。

終了後の懇親会も盛況で、クリニック間の交換留学?などの話もでておりました笑

このようなチーム医療についての学びやクリニック間交流の取り組みは今まであまり行われてきませんでしたので、とても望ましい流れだと思います。

ご企画くださった日野皮フ科 日野亮介先生
サノフィ製薬様、貴重な機会を与えてくださり、深く感謝申し上げます。

今後もスタッフ一丸となってアトピー性皮膚炎治療に取り組んでまいりたいと思います。

集合

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2024.05.03更新

4月17日にアトピー性皮膚炎の講演を行いました。
今回はzoom配信です。配信中はどなたが聞いていらっしゃるか分からないので現地開催とは違った緊張感がありましたが、無事終わって安心しております。
当院は今年で10年目となります。この10年間でのアトピー性皮膚炎に対する取り組みから最新の治療についてお話させていただきました。


当院には皮膚科学会認定の皮膚疾患ケア看護師という資格をもった看護師が2名在籍しております。
皮膚疾患ケア看護師とは、
・皮膚科専門医等と連携・協働して医療技術の進歩を図る
・皮膚科専門医や患者さんとの協力により医療水準の向上を図り、系統的治療により、国民の健康と福祉に貢献すること
を目的とされ設立された制度です。とても希少な資格で、九州にはまだ10名未満です。彼女らを中心とした看護師とのチームワークにより医療の質を高め、よりよい効果を実感していただけるよう治療に取り込んでおります。

最近では、アトピー性皮膚炎の治療はめまぐるしく進化し、様々な外用薬や内服・注射などの全身療法もでてきました。患者さんに、最新の治療をご提示させていただくということは、日々の勉強はもちろんのこと、注射については注射指導に関わるスタッフ教育が必須ですし、内服の処方について、他科の先生との連携や副作用管理など処方する際もかなり集中力も労力もいりますが、お困りの患者さんが、せっかく皮膚科を受診されたのに新しい治療選択肢を知らずに終わってしまうことのないよう、そんな願いを込めながら講演させていただきました。先生方、そして、お困りの患者さんのお役に立てたのであればよいのですが。。お写真を提供して下さった患者様方には深く感謝申し上げます。

講演の後半は
福岡病院 アレルギー科副センター長 杉山晃子先生の進行のもと下記の先生方とパネルディスカッションを行いました。
いでこどもアレルギークリニック 井出康二先生
当院門前薬局 さんはーと薬局 薬剤師 小児アレルギーエデュケーター 中島亜希先生
福岡病院 看護師小児アレルギーエデュケーター 池田奈央先生


全身療法の留意点、スキンケア継続のための指導について、またチーム医療について、医師(小児科・皮膚科)、薬剤師、看護師の立場から意見交換を行いました。異なる視点から、様々な気付き、考え、工夫を伺うことができ、とても有意義なディスカッションができたと思います。

 

引き続き、アトピー性皮膚炎の治療、チーム医療として取り組んで参りたいと思います。お困りの方は、是非、諦めずにご相談いただきたいと思います。

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.11.28更新

週末は全国から30名の皮膚科専門医が集まり、
アトピー性皮膚炎や炎症性疾患(乾癬、化膿性汗腺炎、掌蹠膿疱症)の皮膚疾患への理解を深め、ディスカッションするワークショップに参加してきました。

お一人お一人に長い時間を割くことができない日本の皮膚科の地域医療システムの中で、
お悩みを把握し、共に治療目標をたて、より満足度の高いゴールを目指す。
ご参加くださった教授の先生方から直接アドバイスもいただきながら、全国の先生方とデイスカッションできすごく有意義な時間となりました。

週明け、早速スタッフにも共有させていただきました。
ワーク内でも話題にあがっていましたが、クリニック診療の中で、医療スタッフの役割はとても大事!
うまく役割分担して、クリニックとしてよりよい医療を提供できるよう努めて参りたいと思います。

貴重な機会を与えてくださり、心から感謝しています。

微力ながら地域医療に貢献できるよう精進してまいります。

ワークショップ

ワーク

広島の鼻岡けいこ皮フ科クリニック 鼻岡桂子先生と

 

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.10.10更新

アトピー性皮膚炎の全身治療薬
「リンヴォック」のエキスパートセミナーに参加させていただきました。

中等度、重症アトピー性皮膚炎の全身治療薬として、現在、3種類の内服薬と3種類のお注射があります。

内服薬はいずれもJAK-STATシグナル伝達経路を阻害するJAK阻害剤という大きなくくりでは同じような作用機序ではありますが、それぞれの効果や副作用などに違いがあります。それぞれの薬剤の特徴をしっかり理解し、患者さんに応じて投与していくことが大切です。

当院は中等度以上のアトピー性皮膚炎の方を多く診察しております。まずは、外用治療が基本ですが、難治の方には内服薬や注射も取り扱っております。かゆみ、皮疹、痒みによる不眠やストレス、QOLの低下などでお悩みの方はご相談くださいね。

連休は講演会続きで少し疲れましたが、色々と知識を深めることができました。

セミナーで長崎県大村市の上田皮ふ科 上田厚登先生と25年ぶり?にお会いしました。お互い新米内科医だったころ以来です。大きなクリニックを経営され、全国講演もなさるご高名な先生です。ようやくご挨拶でき、ほっとしました。

私も細々ですが、頑張ってまいります。

 

写真

 

 

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.10.06更新

中等症・重症のアトピー性皮膚炎の注射薬デユピクセントが生後6ヶ月のお子さんから使用できるようになりました。デュピクセントとは、アトピー性皮膚炎の炎症に関わるIL-4、I L-13という物質(サイトカイン)を直接抑制する注射薬です。

当院では皮膚科学会認定 皮膚疾患ケア看護師をはじめとする熟練したスタッフによるアトピー性皮膚炎の外用指導に力を入れているため、今まで治療がうまく行ってなかった方でも、よくなって喜んでいただくことも多いです。さらに、最近ではコレクチム軟膏やモイゼルト軟膏のような効果の高い外用薬で、コントロールできる患者さんも増えてきましたが、しっかり頑張って塗っていらっしゃるにもかかわらず、疾患の勢いが強く掻痒や皮疹に悩まされている方もいらっしゃいます。そのような方にデユピクセントは重篤な副作用や併用禁忌薬(併用できない薬剤のこと)もなく、効果が高い薬剤で当科も15歳以上の方に多く処方してまいりました。

成人は2週間に1度の注射で自己注射なさる方がほとんどです。
小児の場合、体重によって使用量・頻度・注射の形状(ペン型、シリンジ型)がかわってきます。
クリニックで注射していくことも、自宅で保護者の方(あるいはご本人)が注射していくこともできます。
在宅注射はとても便利だとは思いますが、保護者の方が嫌がるお子さんに注射していくのは中々大変かも知れませんねen

そのあたりも含め、ご相談して参りたいと思います。

こちらからも適応と思う患者さんにはお話してまいりますが、ご興味のある方はご相談くださいね。

デユピクセント

 

デュピクセントについて製薬会社サノフィさんのサイトです。ご覧くださいね。

サノフィさんのサイト

 

院長 加藤しおり

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.06.25更新

先週、福岡市で多汗症のセミナーが開催されました。
私からは、当院の多汗症治療とアンケート調査をご紹介させていただきました。
多汗症とは『汗により日常生活に支障がでる疾患』です。
2020年11月に日本ではじめて腋窩多汗症の保険診療での治療薬エクロックが発売されました。
多汗症の方は、パフォーマンスレベルが大きく低下し、精神的御負担もかなり大きいことが分かっています。
原発性腋窩多汗症患者さんを対象とした当院のアンケート結果からは、治療によりQOLがかなり改善されていることがわかりました。
汗は医療機関で治療できる疾患です。お近くにお困りの方がいらしたら、どうか教えてあげてくださいね。


セミナー後は先生方との意見交換会でした。
コロナ禍で3年間、お預けになっていた開業医の先生方とのリアルな意見交換会は本当に久しぶりでした。
先生方の変わらずお元気そうなお姿がみれて、なんとも幸せなひと時となりました。

 

※ 脇汗セルフチェックシート  お悩みの方は現在の状態をチェックしてみてくださいね。

 

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.06.13更新

 

東京で開催された原発性手掌多汗症の治療薬アポハイドローションの発売記念講演会にご招待いただき出席してまいりました。

原発性手掌多汗症とは手汗により日常生活に支障をきたす疾患です。

・手汗でノートがしわしわになって恥ずかしい
・手汗でお友達や異性と手がつなげない
・鉄棒や球技ができない
・空手や柔道、新体操など裸足の競技がすべってできない
・ピアノや楽器が弾けない
・スマホが汗で操作できない
・パソコンが汗でこわれた

などでお困りの方はいらっしゃらないでしょうか?

2022年のアンケート調査によると原発性局所多汗症の方は人口の10%(手掌多汗症2.9%、腋窩多汗症5.9%)いらっしゃいます。しかしながら、原発性局所多汗症患者さんのうち、医療機関の受診率はわずか4.6%です。

二宮和也さんのテレビCMでも流れていますが、「原発性手掌多汗症」という病気があること、そして医療機関で保険診療できるようになったこと、を私たち医療従事者が、啓蒙していく必要性を感じています。お悩みの方は皮膚科にご相談くださいね。

朝4時起きの、弾丸日帰り出張でしたが、有意義な一日でした。

アポ

アポハイド2

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.05.27更新

福岡市で皮膚科の先生方を対象にざ瘡の講演をさせていただきました。


スライド60枚、頑張って仕上げ、講演に望みましたが、、、
緊張のあまり声が震えすぎて上手く講演できませんでした。。。
今回は、新米の頃大学でお世話になった先輩方や美容のエクスパートの先生方もご参加いただいたため、今までに経験したことのない緊張感におそわれてしまいました。


ご存知の方はご存知だと思いますが、
私はかなりの人見知りで、人前にでるのも極度に苦手なタイプです。最近は、医師としての使命と、自分の成長のための苦行と思い、なるべくお断りしないように取り組んでまいりましたが、、一度失敗するとトラウマになりそうですが、気を取り直してなんとか対策していきたいと思います(笑)

さて、
肝心の講演内容ですが、
保険診療をベースとしたコメド(面ぽう)対策の継続の重要性、外用治療におけるちょっとした工夫、そして難治性の方には、医療機器や薬剤を用いた美容施術の併用についてお話しさせていただきました。
ニキビは痕(瘢痕)になってしまうととても治療が難しくなります。
なるだけ早期治療を開始し、継続していくことが、痕を残さないための近道です。


ニキビは皮膚科へ!
お近くにニキビの方がいらしたらぜひ受診をお勧めくださいね。


座長をお務め頂きました
たかはら皮ふ科 高原正和先生、
ご参加くださいました先生方、お声かけくださいました製薬会社の方々、大変感謝申し上げます。

ニキビ

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.05.23更新

もうすぐ手の多汗症(手掌多汗症)の塗り薬が発売されます。

教科書やノートがシワシワになりやぶける
汗でハンカチが手放せない
汗が気になって異性と手がつなげない

そんなお悩みはないでしょうか。
汗のために痒みが出たり、湿疹ができれば皮膚科に相談にいらっしゃいます。しかし、汗のみのお悩みでは、どこに相談しにいったらよいのかわわからなかった患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

今回発売されるアポハイドローションは保険診療で処方できる外用薬です。就寝前に5プッシュを両手に塗布し、乾かして就寝、翌朝洗い流していただきます。

「多汗症は皮膚科へ」

保険診療の脇の多汗症治療薬もあります。

お困りの方がいらしたら、ぜひ教えてあげてくださいね。

処方開始は6月上旬の予定です。

※12歳以上が適応です。
(12歳未満の方は医療機関専売のキュアデイズをご紹介しています)

 

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

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